世界的なホテルチェーン「ヒルトンホテル アンド リゾート」が独自に提供する会員サービス「ヒルトン・オナーズ」。
会員のランクをアップしていくと様々な特典を受けられます。
このエントリではヒルトン・オナーズの特典内容とステータスの獲得方法について解説します。
ヒルトン・オナーズは上位ランクの会員資格を比較的獲得しやすくなっていますので、ぜひ最後までお読みいただいて、ステータス獲得の一助になれば幸いです。
- ヒルトン・オナーズは4つの会員ランク
- ゴールド会員以上になるとメリット大
- カード入会でゴールド会員資格を獲得可能!
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ヒルトン・オナーズの会員ランク
ヒルトン・オナーズには4つの会員ランクがあります。
ベーシックなランクは「メンバー」になります。
メンバーには会員登録するだけで入会できます。入会金や会費は無料です。
下記のリンクから簡単に入会できます。(ヒルトンのカウンターでの入会も可能です)
その後、一定の条件をクリアすることでランクアップしていきます。
各ランクの資格要件は以下をご参照ください。
各ランクとも、いずれかの要件をクリアすればOKです。
会員ランク | ランク要件 |
---|---|
メンバー | ヒルトン・オナーズ会員に入会(無料) |
シルバー | ・10宿泊 または 5回の滞在 ・1暦年間に25,000ベースポイント獲得 |
ゴールド | ・40宿泊 または 20回の滞在 ・1暦年間に75,000ベースポイント獲得 |
ダイヤモンド | ・60宿泊 または 30回の滞在 ・1暦年間に120,000ベースポイントの獲得 |
※「1暦年間」とは、毎年1月1日〜12月31日の期間のことを指します。
「滞在」とは?
「滞在」については、ヒルトンオナーズの会員規約で定義されています。
「滞在」とは、途中一度チェックアウトした後チェックインした場合も含め、同一ホテルでの連続した宿泊を指します。
「ヒルトン・オナーズ会員規約」より
わかりにくいですが、端的に言えば「チェックインしてからチェックアウトするまでを一滞在とみなす」ということです。1泊の場合は「滞在1 宿泊1」、5連泊した場合「滞在1 宿泊5」といったカウントになります。
ただし「同一ホテルでの連続した宿泊を指す」ともあるので、一度チェックアウトした後に同じ日に同じホテルにチェックインしても、それはあくまで「一滞在」としてカウントされるようです。
ですので、滞在実績を積む場合には宿泊の仕方を考える必要があるという点は要注意ですね。
ベースポイントとは?
ベースポイントについては以下のように定義されています。
ベースポイントは、対象となる客室のお支払金額1米ドルにつき10ポイント付与されます。
USドルベースで計算されるので、同じ料金で宿泊しても微妙にポイントが変化します。
また各種キャンペーンでのボーナスポイントやバイポイント(ポイントの購入)については、ベースポイントとしてはカウントされませんので、ご注意ください(会員ランクの要件としては組み込めません)。
各ランクの特典内容
各ランクの特典内容は以下の通りです。
続いて細かく見ていきましょう。
全ランク共通特典
会員向け割引保証
オナーズ会員は常時、通常よりも割引料金で宿泊できます。
ヒルトンの公式サイトには明記されていませんが、2%〜の割引のようです。
割引料金は、ヒルトンの公式サイトで予約する際に確認できます。
ヒルトン・オナーズポイントの獲得
宿泊やその他特典への交換等に充当できるポイントを獲得できます。
最もベーシックな「メンバー」は1USドルあたり10ポイントですが、ランクが上がるとボーナスポイントが加算されるようになります。
特典滞在時のリゾート料金不要
ポイントで宿泊した場合は、リゾート料金が不要になります。
ポイント宿泊の際もリゾート料金(またはそれに類するもの)が必要なホテルが多いようですので、ここは地味ながらも嬉しい特典といえます。
デジタルチェックイン&客室の選択とデジタルキー
ヒルトンは公式のスマホアプリ「ヒルトン・オナーズ・アプリ」を提供しています。
このアプリで3つのことができるようになります。
1つ目は、カウンターに出向かなくてもアプリ上でチェックイン・アウトできる「デジタルチェックイン・チェックアウト」です。カウンターでのやり取りを省きたいということも結構ありますので、そんな時に役立つサービスですね。
2つ目は、客室の選択です。アプリ上でホテルの客室配置をチェックでき、さらに自分の好きな部屋を選択することができます。事前に部屋のアップグレードを提案してくれることもあるようです。
3つ目は、デジタルキーです。アプリが部屋の鍵代わりになります。カードキーを持ち歩かなくて済むのもありがたいですね。
ただしすべてのヒルトンが対応しているかどうかは不明ですので、事前にホテルに確認してみてくださいね。(私自身もまだ体験したことがありません(^_^;))
客室内およびロビーでのWi-Fiが無料
客室内およびロビーでのWi-Fi利用料金が不要となります。
通信速度はそこそこですが、Wi-Fiは通常1,100円程度の料金となっていますので、これまた地味に嬉しい特典です。
2人目の宿泊が無料
ホテルは本来はルームチャージですので部屋あたりの宿泊可能人数以内であれば料金は変わらないのですが、日本のホテルは1人 or 2人利用で料金が変わるケースがほとんどです。
ヒルトンもその例に漏れないのですが、ヒルトン・オナーズ会員であれば、会員と同室に宿泊する同伴者の宿泊料金は無料となります。
これも非常にありがたい特典です。
レイト・チェックアウト
レイト・チェックアウトが可能です。
ただし、具体的なサービス内容は規約などで定義されていません。
そのため各ホテルでその都度の個別対応になるようです。
ポイント譲渡およびポイントプールが可能
他のヒルトン・オナーズ会員にポイントを譲渡することが可能です。1暦年間で1,000ポイント単位500,000ポイントまで譲渡できます。
ポイントプールとは、オナーズ会員が他の会員(最大10人まで)とポイントを合算できるシステムです。1暦年間で1,000ポイント単位500,000ポイントまでプールアカウントに移行できます。
ポイントの譲渡は1暦年に6回まで、ポイントプールを利用できる回数は1暦年に6回までとなっています。
また受け取ることができるポイントは最大200万ポイントとされています。
ポイントプールは面白いシステムですね。ポイントを効率的に貯めることができそうなので、うまく活用できるといいですね。
シルバー会員の特典
スタンダードルーム特典により、5泊目無料
スタンダードルームに特典(ポイント宿泊)で5泊以上滞在すると、5泊ごとに5泊目が無料になります。(5泊目、10泊目、15泊目、20泊目のポイントは請求されません)
5連泊以上20連泊までの滞在のみに適用され、1年間に何回でもこの特典を利用できます。
この特典はポイント宿泊だけが対象となり、有償宿泊には適用されませんのでご注意ください。
なお以下のような内容も規約に記載がありました。特典の予約をキャンセルしたらポイントの返却はない、ということでしょうかね。お気をつけください。
無料宿泊を辞退、ご予約をキャンセル、または5泊未満でチェックアウトされた場合は、無料宿泊は無効となり、現金、ポイント、および特典価値はありません。
ヒルトン・オナーズ会員規約より
ボーナスポイントの獲得
ベースポイントに加えて+20%のボーナスポイントが付与されます。
ボトルウォーター2本無料
1滞在につき2本、ボトルウォーターが無料でもらえます。
エリート会員の繰越特典
1暦年末(12月31日)の時点で、各ランクの資格要件に必要な宿泊実績を超えた分の宿泊日数を翌暦年に繰り越す事ができます。
- シルバー会員:10泊を超えた分の宿泊日数が翌暦年に繰り越されます。
- ゴールド会員:40泊を超えた分の宿泊日数が翌暦年に繰り越されます。
- ダイヤモンド会員:60枠を超えた分の宿泊日数が翌暦年に繰り越されます。
ゴールド会員の特典
ゴールド会員は、シルバー会員までの特典に加えて以下の特典が提供されます。
部屋のアップグレード(エグゼクティブまで)
ゴールド会員は、エグゼクティブルームまでの部屋のアップグレードが提供されます。
エグゼクティブルームへアップグレードされるとエグゼクティブラウンジへのアクセスも可能となりますので、アップグレードを期待したいところですね。
ただし、アップグレードは確約ではありませんので、ご注意ください。
すべてのホテルで朝食が無料(USを除く)
ゴールド会員以上になると、全世界のヒルトンで朝食を無料でいただけるようになります!しかも滞在中は毎日無料提供です。
さらに、会員の同伴者1名まで無料となっています。
会員規約上は「コンチネンタルブレックファスト」を無料提供とされていますが、日本国内ではビュッフェ形式の朝食を提供されているホテルが多いと思いますが、会員も同様に朝食をいただけます。
ホテルの朝食ビュッフェ、それもヒルトンとなると一人3,000円以上の料金になってくるかと思いますので、朝食無料というのはかなり大きなベネフィットですね。
なおホテルによっては、ゴールド会員、ダイヤモンド会員向けに特別メニューを提供いただけることもありますよ!
「全てのホテルで朝食無料」と書きましたが、アメリカ国内については現在、朝食無料のサービスは提供が休止となっています。2021年いっぱいの時限措置とされています。 その代わり、飲食に使えるクレジットが提供されます。クレジットはホテルにより10ドル〜25ドル(滞在1日あたり、最大2名まで)相当となっています。 アメリカで25ドルのクレジットでは少ないのでは…とも思いますが、現在の状況からしてやむを得ない対応ということになってしまいますね。
ボーナスポイントの獲得
ベースポイントに加えて+80%のボーナスポイントが付与されます。
無制限のマイルストーンボーナス
一暦年の間で宿泊を重ねると、宿泊数に応じてボーナスポイントがもらえます。
- 40宿泊到達:10,000ポイント
- 50宿泊到達:10,000ポイント
- 60宿泊到達:10,000+30,000ポイント
40宿泊以降、10宿泊ごとに10,000ポイントがプレゼントされます。
また60宿泊めにはさらに30,000ポイントがプレゼントされます。(30,000ポイントのプレゼントは、一暦年間でこの一回のみです)
上限はないので、仮に一暦年間のすべてをヒルトンに宿泊すると360,000ポイントがもらえてしまいます!(実際にはそんな方は恐らくいないと思いますが…(笑))
ダイヤモンド会員の特典
最上位のダイヤモンド会員は、ゴールド会員までの特典に加えて以下の特典が提供されます。
ボーナスポイントの獲得
ベースポイントに加えて+100%のボーナスポイントが付与されます。
常に2倍のポイントがもらえるということは、かなりのベネフィットですね。
部屋のアップグレード(1ベッドルームスイートまで)
ダイヤモンド会員は、1ベッドルームスイートまでがアップグレード対象となっています。
ただしゴールド同様に確約ではありませんので、この点は勘違いしないように気をつけましょう。
エグゼクティブラウンジの利用
ダイヤモンド会員になると、エグゼクティブラウンジへのアクセスも可能になります。
通常はエグゼクティブ以上のランクの部屋に宿泊しないとアクセスできないエグゼクティブラウンジですが、ダイヤモンド会員であれば最もベーシックなヒルトンルームへの宿泊であってもエグゼクティブラウンジへアクセスできます!
これはダイヤモンドの最強のベネフィットですね(^^)
私自身、つい先日ダイヤモンド会員に到達しましたが、その後まだヒルトンを利用できておらず、エグゼクティブラウンジは未体験。はやくエグゼクティブラウンジを体験してみたいです!
なお、エグゼクティブラウンジがないホテルもありますのでご注意くださいね。
ダイヤモンド会員資格の延長
ダイヤモンド会員で一定の条件を満たすと、会員資格を延長できます。
- ダイヤモンド会員を通算3年間取得していること(連続していなくてもOK)
- 250宿泊以上していること
- ヒルトン・オナーズ入会後に獲得したベースポイントが500,000以上であること
これだけの条件を満たせる方なら資格の延長をすることもないのでは?なんて思ってしまいますが(笑)
なお、この特典は生涯で1回だけ使える特典ですので、もし使う場合はタイミングをよく考えないといけませんね。
48時間客室保証
到着予定日の2日(48時間)以上前で、かつ、ホテルの現地時間で深夜12時よりも前に予約をした場合、予約の受付を保証してくれます。
とはいえ、制限事項がいろいろとあります。
- 無料宿泊特典には適用されません。
- 客室の10%がオーバーブッキング状態(予約率110%以上)の場合は適用されません。
- 一部のホテルでは、客室の2%がオーバーブッキング状態の場合に適用されません。
- 再繁忙期にはどのホテルでも適用されません。
- 保証対象は1室のみです。また、料金は一般料金が適用され、キャンペーン特典は対象外です。
直前だけどどうしてもヒルトンに泊まりたい!というときに使うイメージでしょうかね。
そんなシーンもあまりなさそうですが…(^_^;)
エリート会員資格の贈呈
一暦年間に一定条件の宿泊数をクリアすると、会員資格を別の会員に贈呈することができます。
- 60宿泊達成:ゴールド会員資格を贈呈可能
- 100宿泊達成:ダイヤモンド会員資格を贈呈可能
一暦年に会員資格を贈呈できる会員は1人までとなっています。
贈呈した会員資格はすぐに有効になり、贈呈日から365日間継続されます。366日目以降は資格を贈呈される前の暦年のランクに変更されます。
なお、ゴールド会員資格を贈呈した会員が贈呈後にダイヤモンド会員になった場合は、贈呈された会員の資格もダイヤモンドに変更されます。また資格が変更された日から365日間資格が継続されます。
100宿泊というとかなりの実績ですが、実際に達成して会員資格を贈呈されている方もいらっしゃいますね。ダイヤモンド会員を贈呈というのは最高級のプレゼントと言えるのではないでしょうか(^^)
まとめ
以上、ヒルトン・オナーズの特典内容についてご紹介しました。
さまざまな特典がありますが、やはりゴールド会員、ダイヤモンド会員に到達し、「アップグレード」「無料の朝食」「ボーナスポイント」といった恩恵を受けて、素敵なホテルライフを過ごしていただきたいと思います。
上述しましたように2021年は会員資格の要件が大幅に緩和されていますので、ダイヤモンド会員になるのも全くの夢ではありません。
ということで、今年も残り少なくなってきましたが2021年中のダイヤモンド会員到達を目指してみてはいかがでしょうか(^^)
ゴールド会員への最短距離はヒルトン・オナーズ・アメックスカード!
「朝食無料」「部屋のアップグレード」「ボーナスポイント」といった特典を享受できるのはゴールド会員から。
そのゴールド会員に苦もなくなれる方法があります。
それは「ヒルトン・オナーズ・アメックスカード」に入会することです。
このカードを保有しているだけでヒルトン・オナーズのゴールド会員資格が自動的に付帯されます!
カードの基本スペック
カードは標準カードとプレミアムカードの2種類があります。
それぞれの基本スペックは以下の通りです。
標準カード | プレミアムカード | |
---|---|---|
年会費 | 16,500円(税込) | 66,000円(税込) |
ステータス特典 | ゴールド会員資格自動付帯 | ゴールド会員資格自動付帯 |
- | 1月から12月の1年間に 200万円以上のカード利用で ダイヤモンド・ステータスを提供 | |
ポイント | 100円につき2ポイント(※) | 100円につき3ポイント(※) |
ショッピング・プロテクション | 最高200万円まで補償 | 最高500万円まで補償 |
旅行傷害保険 | 国内旅行傷害保険:最高2,000万円 海外旅行傷害保険:最高3,000万円 | 国内旅行傷害保険:最高5,000万円 海外旅行傷害保険:最高5,000万円 |
その他 | - | リターン・プロテクション |
- | スマートフォン・プロテクション | |
- | キャンセル・プロテクション | |
- | 航空便遅延補償 | |
- | 京都特別観光ラウンジ |
いずれのカードでも、ゴールド会員資格は自動付帯です。
ダイヤモンドステータスを目指して年間200万円以上の利用ができる方ならプレミアムカードに入会しても良いと思いますが、大半の方は標準カードでゴールド会員の特典を受けるだけでも十分かと思います。
(※)ヒルトン・オナーズ・アメックスカードで付与されるポイントは「ヒルトン・オナーズ・ポイント」になりますので、ご注意ください。