もくじ
無線LANの電波がほぼ届かない自宅の自室
惜しくも生産が終わってしまったApple TimeMachineをAPに、802.11ac/5GHzで接続している自宅の無線LAN環境。
通信状況は快適そのものですが、5GHzを使っているため自室では電波がかなり弱くて、接続が不安定。
高周波数の電波は、遮蔽物があると減衰しやすくなります!
自室にPCは置いておらずスマホしか使わないので無線が接続できないとしてもあまり不便はなかったのですが、昨年末にGoogle Nest Miniを入手して状況が一変。
Nest Miniも無線接続できないので、実質的に使えないのです。。。
さてどうしましょう???
解決策は無線中継機を買うこと
これを解決するには無線中継機を利用する方法があります。
無線中継機とは無線LANの電波強度を強めることで、利用できる範囲を広げてくれる機器です。
あくまで中継機なので、単体では利用できません。またルータの機能もありません。
それなら無線ルータを追加すればいいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、無線ルータはそれ自身がインターネットへ接続することが前提の機器なので、へたに買ってしまったところでインターネット接続契約も追加しないと使えない、なんてことになりかねないので、注意が必要です。
また仮に無線ルータを追加したとしても、元々ある無線LANネットワークとは別ネットワークになるので、これもまた面倒なことになってしまいます。
無線中継機選び
ということで、無線中継機をAmazonで探してみました。
コンセントに直挿しして使える機器が主流なんでしょうかね。各社そのようなタイプの製品をリリースしているようでした。
価格も2000円台半ば〜という感じで、さすがに無線ルータよりは安めの価格感です。
とはいっても、Google Nest Miniを使えるようにするためだけに無線中継機が欲しいようなものなので、とことん安いものを探し求めてたどり着いたのがtp-link ナノ無線LANルータです。
購入時点の価格は1,766円とお安いのですが、中継機のほか無線LANルータやそのほかの動作モードも使えるという多機能ぶり。口コミの評判も上々だったので、コスパがよいと判断してこの商品に決めました。
tp-link ナノ無線LANルータの仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
対応規格 | IEEE 802.11n/b/g |
対応周波数 | 2.4GHz |
動作モード | ワイヤレスルータ / 中継機 / クライアント / ブリッジ / ホットスポット |
セキュリティ | WPA/WPA2 , WPA-PSK/WPA-PSK2 |
超小型ルータなのに、多彩な動作モード、必須レベルのセキュリティを実装しています。このあたり、しっかり作っているなという印象。
一方で周波数は2.4GHz、無線LANの規格はIEEE 802.11nまでしか対応していないですが、利用用途的に通信速度は求めないので十分な仕様という判断です。
各動作モードの簡単な説明
本製品は、4種類の動作モードがあります。それぞれ以下のように動作します。
ワイヤレスルータモード
無線LANのアクセスポイントとして動作するモード。一般的なインターネット接続環境で無線LAN化が可能になります。
今はもうあまりないですが、ビジネスホテルなどで有線LANの設備しかないような場合、本製品を使うと簡単に無線LAN環境を構成できます。
中継機モード
無線の中継機として動作します。既存の無線LANネットワークの範囲を拡大します。
クライアントモード
有線でしか接続できない機器を無線LANネットワークに接続できるようになります。この場合、本製品は無線LANの親機に接続させます。
【構成イメージ】
各機器 - ハブ - 本製品 -(無線接続)- 無線LANルータ親機
ブリッジモード
無線LAN機能のないインターネット接続ルーターを使っている環境でも、本製品を使うと無線LAN環境を構成できます。
【構成イメージ】
各機器 -(無線接続)- 本製品 -(有線接続)- ルータ
ホットスポットモード
展示会などで本製品を公衆無線LANサービスに接続させることで、機器を直接無線LANサービスに接続させず、安全な無線LAN環境を構成できます。
この中から、私は前述の通り「中継機モード」で本製品を使います。
パッケージの内容
超小型というだけあって、パッケージも小さいです。
同梱物は本体、micro USBケーブル、LANケーブル、取説、保証書でした。
本体は手のひらサイズ。小さくて薄い!
給電はmicro USB経由ですが、アダプタは同梱されていませんので別途用意が必要です。
iPhone用のアダプタが何個も余っているので、私はそれを使いました。
インタフェースはWAN/LANポート x1、micro USBポート x1、リセットボタン x1が実装されています。
WAN/LANポートは残念ながら100Base-T。
最高スピード300Mbpsを謳っているけれど、意味がないですねぇ…。
しかしコスト的には仕方ないところ。
また常時Gigabit接続するような環境で使うルーターではないので、実際上は問題ないありません。
セットアップ
機器の設定はブラウザ経由で行います。
まず本体を起動させたのち、PC/スマホのWi-Fi設定で本機のSSIDを選択して無線で接続します。
ブラウザから http://tplinkwifi.net/ へアクセスします。
ログイン画面になるので、デフォルトのユーザー名、パスワードでログインします。
次に真っ先にやることとして、デフォルト設定のユーザー名、パスワードを即変更しましょう。絶対に!!
デフォルト設定のままだと不正ログインをされてしまう可能性がでてきてしまいます。
続いてクイックセットアップで設定を進めます。
動作モードの選択で、使いたいモードを選択します。
初期設定ではワイヤレスルーターモードになっているかと思われますが、私の場合は中継機を選択して次に進みました。
するとアクセスポイント(AP)を自動でスキャンして一覧表示してくれます。この中から、本機を接続させたいAPを選択します。
次の画面では選択したAPに接続するための設定を行います。
認証方式、暗号方式、パスワードは、APに設定しているものを入力します
基本的にこの3項目だけ入力すれば接続できます。
以上の設定が終わると本機を再起動させて作業完了です。
再起動後は、先ほど選択したAPに本機が自動的に接続して中継機として動作するようになります。
スマホのWi-Fi設定は、これまでどおり接続したいSSIDを選ぶだけです。
接続完了
これにて無事に接続完了しました。
再度ルータに接続してステータス画面も確認してみましょう。
動作するモードがちゃんと中継機になっていますね。
これで、今までは自室で無線LANがほぼ届かないような状況でしたが安定して接続できるようになりました。
リーズナブルな価格ながら多彩な動作モードを搭載していますし、無線LANのセキュリティ設定もできますので、手軽に無線LAN環境を構築・拡張する場合にはお勧めできる製品かと思いますよ!