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(修正)【解説】SMC VISAカードのポイントシステムが改定、ANA VISAカードホルダーには残念な内容に

※内容に誤りがありましたので修正しました。(2021年3月25日)

昨年の春頃からアナウンスされておりますが、三井住友VISAカードのポイントシステムが2021年2月より改定されます。

ここでは改定内容についてご紹介します。

サービス名称の変更

これまでの「ワールドプレゼント」から「Vポイント」にサービス名称が変わりました。

これに伴いポイントの名称も「Vポイント」になりました。

ポイント付与単位の変更

「Vポイント」では以下のように、ボーナスポイントの付与単位が変更になります。

旧システム新システム
ポイント付与単位1000円(税抜)ごとに
1ポイント
200円(税抜)ごとに
1ポイント
ポイントの価値1ポイント≒5円
※交換先により異なる
1ポイント≒1円
※交換先により異なる

新旧サービスでポイントの価値は変わりませんが、「Vポイント」では細かくポイント付与されるようになったのは嬉しい点です。

ボーナスポイントプレゼントが大幅に改定

基本ポイントは実質的にはこれまでのシステムと変わらないことがわかりました。

しかし、ボーナスポイントについては大幅に改定されます。

「ワールドプレゼント」では以下のようにボーナスポイントが付与されていました。(プラチナカード、ゴールドカード、プライムゴールドカードの場合)

年間決済額
※前年2月〜1月の累計
ステージ付与される
ボーナスポイント
以降に付与される
ボーナスポイント
300万円以上V350万円到達時
300ポイント
以降10万円ごとに
60ポイント
100万円以上
300万円未満
V250万円到達時
150ポイント
以降10万円ごとに
30ポイント
50万円以上
100万円未満
V150万円到達時
100ポイント
以降10万円ごとに
20ポイント

これが、「Vポイント」では以下のように改定されます。(プラチナカード、ゴールドカード、プライムゴールドカードの場合)

毎月の
お買物合計金額
5万円(税込)
以上
10万円(税込)
以上
(以降5万円ごと)
プラチナ、ゴールド
プライムゴールド会員の方
100ポイント200ポイント200ポイント

「Vポイント」では、よりシンプルにボーナスポイントが付与されるようです。

新旧サービスでのボーナスポイントの付き方を比較するために、試算してみました。(「ワールドプレゼント」については、前年度と今年度の決済額が同じ場合として、各ステージの基準で試算しています)

決済額「ワールドプレゼント」の
ボーナスポイント
「Vポイント」の
ボーナスポイント
年間300万円
(毎月平均25万円)
300+(60 x 25) = 1800
※新システムでは9000相当
(200+(200 x 3)) x 12 = 9600
年間240万円
(毎月平均20万円)
150+(30 x 19) = 720
※新システムでは3600相当
(200+(200 x 2)) x 12 = 7200
年間200万円
(毎月平均17万円)
150+(30 x 15) = 600
※新システムでは3000相当
(200+200) x 12 = 4800
年間120万円
(毎月平均10万円)
150+(30 x 7) = 360
※新システムでは1800相当
200 x 12 = 2400

毎月の決済額が10万円を超えて以降は5万円ごとにボーナスポイントが付与されますので、極力5の倍数の決済額になるように調整するのがキモですね。

いずれにしても「ワールドプレゼント」よりも付与されるボーナスポイントが増えるケースが多そうですのでうれしいシステム改定と言いたいところですが…。

ボーナスポイントが付与されるカードが限定されます

これまでとは異なり、ボーナスポイント付与対象のカードが限定されます。

  • 三井住友カード プラチナ VISA/Mastercard、三井住友カード プラチナ PA-TYPE VISA/Mastercard
  • 三井住友カード ゴールド VISA/Mastercard、三井住友カード ゴールド PA-TYPE VISA/Mastercard
  • 三井住友カード プライムゴールドVISA/Mastercard
  • 三井住友カード エグゼクティブ VISA/Mastercard
  • 三井住友カード VISA/Mastercard、三井住友カード A VISA/Mastercard
  • 三井住友カード アミティエ VISA/Mastercard
  • 三井住友カードゴールドVISA(SMBC)/三井住友カードプライムゴールドVISA(SMBC)/三井住友カードVISA(SMBC) ※旧 三井住友VISA SMBC CARD
  • 三井住友カード デビュープラス VISA
  • エブリプラス(VISA)
  • 三井住友カード RevoStyle VISA
  • 三井住友ビジネスプラチナカード for Owners(VISA/ Mastercard)/三井住友ビジネスゴールドカード for Owners(VISA/Mastercard)
  • 三井住友ビジネスカード for Owners(VISA/Mastercard)
  • 三井住友ヤングゴールドカード(VISA/Mastercard)
  • 三井住友銀行キャッシュカード一体型カード

※三井住友カード プラチナプリファード、および上記に記載のない提携カードや法人カードは対象となりません。

上記のように提携カードは対象外ということで、ANAカードもボーナスポイントが付与されないカードになってしまいました。

これはANAマイラーには影響が大きいです。

※もちろん、ANAの航空券を購入する際はANAカードで決済するのがお得なのは変わりませんよ!

ポイント付与対象外のサービスもあるのでご注意を

下記サービスの利用については、ポイント付与の対象外となりますので、ご注意ください。

  • 国民年金保険料お支払い分Edyチャージご利用分
  • モバイルSuica、Apple PayのSuicaへのチャージご利用分
  • モバイルPASMO、Apple PayのPASMOへのチャージご利用分
  • SMART ICOCAチャージご利用分WAONチャージご利用分
  • nanacoチャージご利用分
  • 三井住友カードが発行するプリペイドカードの購入およびチャージご利用分

ポイント交換サービスの交換レートが変更

ポイントを他のポイントやマイルなどに交換する際のレートも変更されます。

対象サービス変更前変更後
ポイント移行GポイントVポイント1ポイント→1ポイント
(Vポイント500ポイント→500ポイント)
Vポイント1ポイント→0.8ポイント
(Vポイント500ポイント→400ポイント)
WAONポイント
(三井住友カードWAON)
ベルメゾン・ポイント
カテエネポイント
PeXポイントVポイント1ポイント→10ポイント
(Vポイント500ポイント→5,000ポイント)
Vポイント1ポイント→8ポイント
(Vポイント500ポイント→4,000ポイント)
RealPay
PiTaPaショップdeポイント
オンラインギフトカードAmazonギフト券Vポイント1ポイント→1円分
(Vポイント500ポイント→500円分)
Vポイント1ポイント→0.8円分
(Vポイント500ポイント→400円分)
App Stores & iTunes
ギフトカード
Google Play
ギフトコード
自治体ポイント
マイレージ移行ANAマイレージ
(ANAカード会員以外の方)
Vポイント1ポイント→0.6マイル
(Vポイント500ポイント→300マイル)
Vポイント1ポイント→0.5マイル
(Vポイント500ポイント→250マイル)
フライングブルーマイレージ
ブリティッシュ・エアウェイズエグゼクティブクラブAvios

ボーナスポイントがより多く付与されるといっても、交換レートが2割も低くなるのは大打撃ですね…。

VJAギフトカードの交換レートも変更に

VJAギフトカードの交換レートも変更されます。

VJAギフトカード内容変更前変更後
5,000円分5000ポイント5500ポイント
10,000円分10000ポイント10500ポイント
15,000円分15000ポイント15500ポイント
20,000円分20000ポイント20500ポイント

5000円分のギフトカード交換ですと必要ポイントが1割増しですので、こちらもダメージが大きな変更です…。

なお、これらの変更は2021年4月1日(木)申し込み分から適用となります。

それまでは旧システムのレートですので、ポイントが貯まっている方は交換しておいたほうがいいかもしれません。

ANAカード会員のマイル移行レートは不変ですが…

なお、ANAカード会員の方のマイレージ移行のレートは

1倍コース・2倍コース・3倍コースで変更はありません

  • 1倍コース=1ポイント1マイルで移行(旧5マイルコースに相当)
  • 2倍コース=1ポイント2マイルで移行(旧10マイルコースに相当)
  • 3倍コース=1ポイント3マイルで移行(旧15マイルコースに相当)

この点は安心しました。

しかしながら、ボーナスポイントの移行単位が変更されます。

対象コース変更前変更後
交換レートVポイント1ポイント→0.6マイル
(Vポイント500ポイント→300マイル)
ボーナスポイント5ポイント→3マイル
※5ポイント単位で申し込み

ボーナスポイントの交換単位が5ポイントとなりましたので、わずかな端数が残る可能性があります。

還元率をシミュレーションしてみました

参考までに、変更前と変更後で還元率がどれくらい変わるかシミュレーションしてみました。(ANA VISAゴールドカードの場合)

年間200万円決済と年間120万円決済の2パターンで試算しています。

まずは変更前の場合です。

決済額200万円/年(17万円/月)120万円/年(10万円/月)
基本ポイント170*12 = 2040100*12 = 1200
マイ・ペイすリボ分20401200
ボーナスポイント150+(30*15) = 600150*(30*7) = 360
獲得マイル
(ANAカード分)
2040*10 = 204001200*10 = 12000
獲得マイル
(ボーナスポイント分)
(2040+600)*3 = 7920(1200+360)*3 = 4680
合計獲得マイル2842016680
還元率1.42%1.39%

変更後の新ポイントシステムでは、以下のようになりました。

決済額200万円/年(17万円/月)120万円/年(10万円/月)
基本ポイント850*12 = 10200500*12 = 6000
マイ・ペイすリボ分102006000
獲得マイル10200*2 = 204006000*2 = 12000
獲得マイル
(マイ・ペイすリボ分)
10200*0.6 = 61206000*0.6 = 3600
合計獲得マイル
2652015600
還元率1.326%1.3%

1.4%前後だった還元率が1.3%前後にまでダウンしてしまいます。

ボーナスポイントが付与されなくなるのがやはり影響しているといえます。

それでも1.3%という還元率は悪くはないのですが、ANA VISAカードの魅力がやや減ってしまったという印象です。

<新>キャッシュバックサービスも始まります

『<新>キャッシュバック』なるサービスも始まります。

クレジットカードの支払い金額に1ポイント1円でキャッシュバック(充当)できるサービスです。

その月の支払い金額がなかった場合は、キャッシュバック繰越残高として翌月に繰り越され、有効期限は3ヵ月間です。(有効期限後は失効します)

これなら無駄なくポイントを消費できるので、キャッシュバックサービスも活用したいところです。

https://www.smbc-card.com/mem/cardinfo/cardinfo4010365.jsp

マイ・ペイすリボの年会費優遇も改定に

これまでは、「マイ・ペイすリボ」を登録して

1年に1回以上カードを利用すれば年会費が無料または半額となる特典がありました。

2021年2月以降の年会費支払い分からは特典の条件が改定となります

優遇内容
改定前「マイ・ペイすリボ」を登録のうえ、年1回以上の利用がある
改定後「マイ・ペイすリボ」を登録のうえ、
年1回以上のリボ払い手数料の支払いがある
(毎月のお支払い・臨時のお支払い)

「今回年会費お支払い月」から「次回年会費お支払い月の前月」までに1回以上リボ払い手数料を発生させる必要があります

ので、マイ・ペイすリボを登録している方は忘れずに対応しましょう。

まとめ

昨年からアナウンスされてきましたが、

いよいよSMBC VISAカードのポイントシステム等の改定が実施されることになります。

  • ポイント付与の単位が変更
  • ボーナスポイントの付与システムは大幅改定
  • 提携カードはボーナスポイントの付与対象外
  • ポイント交換のレートが改悪
  • <新>キャッシュバックサービスなら1pt=1円で交換
  • マイ・ペイすリボの年会費優遇も改定

ポイントの交換レートが変更されただけでなく、提携カードにはボーナスポイントが付与されなくなってしまいましたので、

提携VISAカードをお使いの方はポイントを再度確認してみてくださいね!

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